どうも!
今回は2冊目の書評、高田靖久さん著作の『「顧客差別」で3倍売れる!お客様は「えこひいき」しなさい!』です。
本書は、「全てのお客様を平等に扱う」ことに問題点を提示しています。顧客によってサービスを変える。
これを読んだとき「え!そんなことしていいの!?」とか「お客さんからクレームが来ちゃうよ!」という焦り。そして読み始めてすぐに今までの自分の中の常識がひっくり返されます。
しかし「わずか3割ほどの客だけで、売上高の75%を占めているのだ」(お客様は「えこひいき」しなさい!、高田靖久著、中経出版、2008年、P66)ということから、いわゆる「ファン客層」をより大切にすべきと書かれています。
さらっと解説
本書は題名の通り、お客様を「えこひいき」する(顧客差別をする)ことで売上を伸ばす方法が学べます。
また、実際にお客様を「えこひいき」することを実践している業界や企業のことが具体的に紹介されていて、スッと頭に入ってきました!
ここから私的に印象的な部分を2点紹介します!
印象的な部分
値引きより心のつながり
印象的部分1つ目は「値引きより、心のつながりを重視せよ!」(お客様は「えこひいき」しなさい!、高田靖久著、中経出版、2008年、P88)だ。
サウナ施設でも言えることではないか。周りのサウナ施設及びサウナ付き銭湯より高い値段のサウナ施設でも人気であったり人の出入りが絶えないところは沢山ある。これは「価格」(値引き)が魅力的なのではなく、「サウナ施設自体」を魅力的に感じているのだろう。
これを商品に置き換えれば、セールなどで値引きされた瞬間は魅力的に感じるが価格が戻ったときその商品には魅力を感じなくなるということだ。
それなら、高くても商品を買ってくれる・サウナ施設に来てくれる「ファン」をより大事にすること、いわゆる著者の言う「えこひいき」をすることで売り上げが伸びる。
値段以外の部分でサウナ施設のファンを作る必要がある!
いかに口コミを生ませるか
いかに「ファン客層」に、人を連れてこさせるかを考えるべきだ。(お客様は「えこひいき」しなさい!、高田靖久著、中経出版、2008年、P174)
「ファン客層」はいわゆる固定客の方々だが、この「ファン客層」が連れてくるお客様は「ファン客層」と似た地位や収入、価値観の場合が多く「ファン客層」になる場合が多いと著者は述べている。
確かに私もサウナに行く時、よく会社の同期を連れていったがまさしく私と似た地位や収入が似ている、価値観は分からないが、、、
この連鎖により「ファン客層」が増えると言うことだ。この「ファン客層が連れてくる」と言う行動を起こさせるには「口コミ」、つい他人に言いたくなる・連れて行きたくなるような仕掛けが必要だと著者は述べる。
今は「ファン客層」が店に連れて行かなくても、SNSなどネット上の「口コミ」が広まることで「ファン客層」は増えていくと思う。
サウナの例で例えると「COCOFURO たかの湯」さんは口コミでの集客がすごいのではないかと思う。現に私も「COCOFURO たかの湯」さんは「ミュージックロウリュ」という口コミで気になりすぎて訪問。「ファン客層」になった。また、「たかの湯」さんのことをサウナ好きの人にも教えてあげた。
この「いかに口コミを生ませるか」という著者の視点は、他施設との差別化から「ファン客層」を増やす重大な引き金なのではないかと感じる。
まとめ
今回は高田靖久さん著作の『「顧客差別」で3倍売れる!お客様は「えこひいき」しなさい!』を紹介させていただきました。
最後に高田さんは『「顧客差別」で3倍売れる!お客様は「えこひいき」しなさい!』はお客様の切り捨てではなく、全ての客に最高を、常連客には最高を超えるサービスでもてなすとおっしゃっている。
この点は絶対に間違えてはいけない部分だと思う。
現在商売をしている方はもちろん、していない方もとても分かりやすく勉強になる本でした。本記事では紹介出来ていない部分もまだまだ沢山ありますので、是非一度お手に取ってみてはいかかでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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